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添乗員の旅だより

Vol.2「アフリカサファリの日没」

営業部佐藤真美

 

南アフリカ・サファリの日没
サファリの日没(南アフリカ ノースウエスト州 マディクワ動物保護区)

あっという間に太陽が傾く。

アフリカサファリの日没である。

オレンジ色の光線がやがて真紅に変わり、その一瞬は、空が360度 朱色の巨大なベールに包まれる。
そのベールに引き寄せられるようにゆっくり漆黒の暗闇がやってくる。
大自然が織り成す壮大なドラマに言葉が見つからない。

サファリの夜。

目の前で大きなアフリカゾウが2頭じゃれ合って道を塞ぐ。
彼らが遊びに飽きて道を空けてくれるまで、こちらはじっと、ひたすらじっと待つ。
レンジャーが特殊なライトでゾウを照らして見せてくれる。
暗闇に浮かび上がる象のごつごつとした硬い皮膚が手に取るように感じられる。
じゃれ合うたびに舞い上がる土けむりが大地のにおいを運ぶ。

私はいま、アフリカの大地の優しさにつつまれている。

車を止めてヘッドライト、エンジンを消す。

一瞬、何も見えない。
見上げた頭上、漆黒の夜空に雪のように舞い落ちてくる星の数々。
命を導く南十字星、尾をいっぱいに広げ語りかけてくるさそり座。
さらなる宇宙の感動のドラマ。

ありのままの姿で大自然の中で暮らす動物たちの優しさ。
とても穏やかな表情で人間を受け入れる彼らの限りなく大きな世界。

そして、太古の昔、恐竜たちが、人類の祖先が見上げたであろう同じ宇宙のいとなみ。
ここで生まれた命の数々が今、自分の中に脈々と流れ、継がれているのだと感じる瞬間、
動物も人間も草も木も全てこの世のものは同じ重さの命を与えられ、
同じ地球という大地に時を刻んでいるのだと教えてくれる。

だからこそ我々はアフリカの大地に引き寄せられるのだろう。

アフリカの大地のサファリ、それはまさに生命そのものであった。

南アフリカ・ケープタウン(喜望峰)
ケープタウン(喜望峰)